Q■富山県総合計画は策定から5年が経過したが、計画の見直しについてどのように考えているのか?
【A】
県の現行の総合計画は、県政運営の中 長期的指針、事業立案の基本方針であ り計画期間は令和8年度までである。
一方で、 総合計画を補完するものとして昨年の2月に成 長戦略を策定した。
現在、成長戦略の取組みを 着実に進めるため、6つの戦略の柱ごとにプロ ジェクトチームを設置し着実に取組みを進めて いる。
成長戦略の取組みを着実に進めていく中 で明らかとなった成果や課題、社会情勢の変化 などによる影響なども検証してまいりたい。
【答弁者:知事政策局長】
Q■市町村が最上位計画を策定する際、県総合計画や各施策の方向性等を共有するべきと考えるが所見を伺う。
【A】
市町村の総合計画等の策定に当たっては、地域の特性や地域課題も踏まえ、特色ある計画が策定される ことが基本であると考えるが、県と市町村がビジョンを共有して取り組むことが大変重要であることか ら、要請に基づき関係職員を担当委員会等に派遣していることもある。
今後も県と市町村が対話を密にして連携 協力しながら、ワンチームで取り組んでまいりたい。
【答弁者:知事】
Q■首都圏等で開催する移住・定住イベントや就職、起業セミナー等と連携し た複合型のマッチングイベントを開催しては?
【A】
県外で開催する各種イベントや県出身者等からなるデジタルコミュニティの参加者に対して、とやま マリッジサポートセンター(アドア)等でのイベントの情報を積極的に提供したい。
今後は県内のみ ならず県外在住者もターゲットに民間団体や市町村、関係機関と連携しながら多様な出会いの場の創出に取り 組んでまいりたい。
【答弁者:知事】
Q■子育て中の女性が適度にリフレッシュできるよう、家事や育児への負担軽 減をより一層図るべきでは?
【A】
子育て支援においては親や保護者の心身の休養やリフレッシュする時間の重要性に対する意識も必要 であると考えており、市町村と連携しながら子育てサービスを利用しやすい雰囲気の醸成を図るとと もに、各種子育て支援施策を推進してまいりたい。
【答弁者:こども家庭支援監】
Q■県内へのクルーズ客船誘致に向け、各港の特色を踏まえたポートセールス が必要だと考えるが所見を伺う。
【A】
クルーズ客船誘致には伏木富山港を構成する富山港、富山新港、伏木港それぞれの特色を踏まえたう えで、効果的な誘致活動を実施していくことが大切と考えている。
中・小型船が接岸可能な富山新港 の海王岸壁については、海王丸パークや、新湊大橋、「日本のベニス」と称される新湊内川地区に近いこと、22 万トン級の大型船が接岸可能な伏木港の万葉岸壁については、国宝勝興寺や高岡の山町筋、ひみ番屋街などに 便利なこと等が挙げられる。
今後とも港湾所在市等とも連携しながらクルーズ客船の寄港増加に向けた誘致活 動に積極的に取り組んでまいりたい。
【答弁者:地方創生局長】
Q■呉西地域は世界遺産や国宝といった観光名所に加え、全国的にも有名な海の幸など多彩 な観光資源を有している。呉西エリアでの滞在・体験型観光を一層推進すべきでは?
【A】
県の体験型観光販売サイト「VISIT 富山県」では約 40 の呉西地域における体験型商品を販売している。
また、滞在周遊の課題となっている二次交通について世界遺産バスやぶりかにバスなどの運行を支援 してきている。
黒部宇奈月キャニオンルートが全国から注目されているが、本県が選ばれ続ける観光地となり 呉西地域や県内全域で広く滞在、周遊できるよう市町村等と連携して取り組んでいく。
【答弁者:知事】
Q■7月の豪雨時に県としては 39 年ぶりに災害対策本部を設置されたが、対応 についてどう認識し今後に向けた課題についてどのように捉えているのか?
【A】
令和4年 10 月に供用開始した防災危機管理センターで初となる災害対策本部を設置し4回にわたる災 害対策本部会議を行い、被害状況の把握と応急対策を実施した。新たに導入した映像情報システムが十 分に活用できなかった反省があり今後に向けセンター施設や設備の有効活用や市町村への情報連絡員の派遣等に ついて検討してまいる。
【答弁者:知事】
Q■消防団員確保対策の一環である「消防団応 援の店」について協力いただける事業所の拡 大に向けて市町村と連携するとともに、県有 施設において優遇サービスを提供しては?
【A】
県内では 13 市町の 746 店舗・団体が「消防団応援の店」として登 録してくださっている。
県ではパンフレット作成等で制度の周知 と支援に取り組んでいるほか、県有施設では海王丸パークで乗船料の割引 を実施しているが他の県有施設においても市町村の意見を聞き要望に応じ て協議してまいる。
【答弁者:危機管理局長】
Q■消防屯所と公共施設の併設による機能複合化について地域防災力強化の 観点から関心が高まっている中で、県として支援するべきと考えるが所見 を伺う。
【A】
県内数カ所において消防屯所と公民館の併設事例がある。
自主防災組織との連携強化や地域防災力の 向上に有効との見方はあるがメリットデメリットについて他県の先行事例も踏まえ情報収集してまい る。
また市町村からの相談に対しては情報提供等、関係部局と連携してまいりたい。
【答弁者:危機管理局長】
Q■時代の流れに伴い変化する犯罪への対策に適切に取り組むべきと考える が、対策の現状は?
【A】
昨今、特殊詐欺やサイバー犯罪といった加害者と被害者が対面しない犯罪の増加や闇バイト等を通じ て安易に犯罪に加担するケースも増え警察が対処する事案は複雑化、多様化している中で、サイバー 空間での対処能力の強化や各種犯罪への戦略的な対応に加え装備資機材の整備、初動対応能力の強化や自動化 技術の活用等により安全安心な地域を目指してまいる。
【答弁者:警察本部長】
Q■地域住民の安全安心の拠点づくりに向けて交番や駐在所を改築するにあたり、 消防・防災施設等の公共施設と一体的な施設として整備してはどうか?
【A】
交番・駐在所と公共施設等との一体的な整備は警察、消防また市町村との連携強化また地域住民の利 便性の観点から意義があると考える。
他県の先行事例も参考にしながら県内市町村と情報共有の上、 複合施設整備の実現を考えてまいる。
【答弁者:警察本部長】
Q■ふるさと納税の体験型返礼品を強化すべきと考えるが所見を伺う。
【A】
体験型返礼品には自然、文化、 伝統工芸等を直接体験するプ ログラムもあり実際に富山県を訪れる 体験を提供することは関係人口創出に 重要である。
今後も、市町村や地元企 業と連携し地域の魅力を体験できる取 り組みを推進し県の経済活性化と歳入 確保に繋げてまいる。
【答弁者:知事】